キミと 夜空と 星空と。

-2-



携帯が鳴る。


ディスプレイには「天音さん」と、書かれていた。
開こうとして・・・一瞬、躊躇う。


 俺は自分の部屋のベットの上に座っていた。
あれから何日もたつのに、巧の声が、言葉が、耳から離れない。




『お前の顔なんて、見たくない』



後悔と寂しさと孤独感と・・・色々な物が混ぜ合わさって、俺の心をぐちゃぐちゃにかき混ぜる。


 誰でもいい。
助けてほしい。

この暗闇の中から・・・俺を、助けてほしい。


気がつけば俺は、天音さんからの電話に出ていた。


電話の向こう側から、天音さんの高い声が聞こえてくる。


< 105 / 183 >

この作品をシェア

pagetop