キミと 夜空と 星空と。
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携帯が鳴る。
ディスプレイには「天音さん」と、書かれていた。
開こうとして・・・一瞬、躊躇う。
俺は自分の部屋のベットの上に座っていた。
あれから何日もたつのに、巧の声が、言葉が、耳から離れない。
『お前の顔なんて、見たくない』
後悔と寂しさと孤独感と・・・色々な物が混ぜ合わさって、俺の心をぐちゃぐちゃにかき混ぜる。
誰でもいい。
助けてほしい。
この暗闇の中から・・・俺を、助けてほしい。
気がつけば俺は、天音さんからの電話に出ていた。
電話の向こう側から、天音さんの高い声が聞こえてくる。