キミと 夜空と 星空と。


俺が天音さんの家に着いたとき、彼女は白いワンピースを着ていた。

汚れなんて全く感じない、純白の白。


今の俺には、痛いほどにまぶしい色だった。


「会うの・・・久しぶりだね。2週間ぶりくらいかな??」


俺をソファーに座らせて、彼女は台所でコーヒーを入れていた。
返事をしようとして、止める。

代わりに、俺は違う言葉を発した。


「・・・俺って、なさけねぇよな・・・」

「・・・え??」


マグカップを二つ持った天音さんが、リビングにやって来て、ソファーに座った。


そして、俺の目の前にカップを置く。

俺は小さく頭を下げると、そのカップを手に取った。


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