キミと 夜空と 星空と。


 なんであの日、こんなにも優しい手を、俺は振り払ったんだろう??

傷ついたのは、自分だけだと思った。


・・・だけど、きっと違う。


俺にあんな風に言われて、同じくらい天音さんも傷ついたはず。


どうして、自分の事ばっかりなんだろう??


 天音さんを支えられるぐらい、大きくなりたいのに。

 強くなりたいのに。


「・・・俺こそ・・・本当に・・・ごめん・・・」


 強くなりたい。
誰も傷つけないくらいに。
傷つけられても、へっちゃらな位に。



いつか・・・天音さんを守れる位に。




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