キミと 夜空と 星空と。


 天音さんが、そっと俺の額にキスをした。


触れるか触れないかほどの、優しいキスだった。



「・・・俺・・・天音さんに謝らないといけない事・・・もう1つある」


「・・・なぁに??」


天音さんの目を見た。

深くて、吸い込まれそうな真っ黒な瞳。


きっと言わなければ、彼女が知る事はないだろう。

だけど、そういう問題じゃない。


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