キミと 夜空と 星空と。
黙って、コクリと頷いた。
天音さんは小さく、自分に言い聞かせるように「そう・・・琴音と・・・」と、何度か呟いた。
そして、急に俺を抱き寄せた。
彼女の体から、シャンプーのような優しい香りの香水のにおいが漂ってくる。
俺はどうしたらいいのか分からず、ただ、されるがままになっていた。
「・・・睦月君が今、本気で好きなのは・・・私だよね??琴音じゃないよね??
一度は寝たかもしれないけど・・・。
琴音じゃなくて、今は私を一番に思ってくれているんだよね??」
俺の耳の近くでささやくように言った天音さんの声は、微かに震えていた。