キミと 夜空と 星空と。
-3-
次の日。
巧は、いつものように学校に来た。
そして教室に入って俺の顔を見つけた途端、小さく手招きをした。
巧の顔はもう、怒っていなかった。
少しビクビクしながらも、何も言わず前をすたすたと歩いて行く巧の背中を見る。
巧が、理科室の前で立ち止まった。
周りにひと気はない。
くるりと振り返ると、巧は深々と俺に頭を下げた。
「本当にこの間はゴメン!!」
思いがけない発言に、頭がついていかない。
巧は顔も上げずに言った。