キミと 夜空と 星空と。



俺はこいつを裏切った。



自分自身がむしゃくしゃしてたからと言う身勝手な理由で。


大切な大切な・・・仲間を傷つけた。




 俺が謝らなくちゃいけないのに。



その、傷つけた仲間がこうして、俺の前で頭を下げて、謝っている。




「俺・・・睦月の事、本気で親友だと思ってるから・・・」




巧がようやく、顔を上げた。



それでも、俺と目をあわせようとはしない。

ただただ、床をジッと見つめている。




「・・・女の事ぐらいで・・・この関係、壊したくねぇんだよ・・・そのくらいの事で、一生の親友、失いたくねぇんだよ・・・」




巧の声は、切実だった。



< 118 / 183 >

この作品をシェア

pagetop