キミと 夜空と 星空と。

 俺は、大きく深呼吸した。


そして、さっきの巧よりも深く、頭を下げる。



「・・・俺が・・・悪かったんだ・・・。
巧がどんなに傷つくのか、考えてなかった。

自分自身中心で、世界は周ってると思ってた・・・。

自己ちゅうだったんだよ、俺は」



 頭を上げる。

巧は、こっちをジッと見ていた。


「・・・俺の事、殴ってくれない??」


「・・・は??」


「殴ってくれねぇと・・・俺、巧にあわせる顔がねぇから」


巧は、小さく頷いた。


そして、思いっきり俺の頬を殴る。
鈍い音がした。

だけど、それほど痛みは感じなかった。


「じゃあ・・・俺も・・・」


そう言われたので、俺も殴る構えをする。


その瞬間、巧が首を横にブンブンと振った。



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