キミと 夜空と 星空と。
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「えっと・・・睦月君は、高校何年生だっけ?」
天音さんが、紅茶の入ったカップを机の上に置きながら言った。
目の前の真っ白なショートケーキから、彼女に視線を移す。
彼女は、にっこりと微笑んでいた。
「・・・高校2年です・・・16歳」
「16歳・・・じゃあ、私とはちょうど10歳離れてるのかぁ・・・」
そこで初めて、彼女が26歳だと言う事を知る。
少しビックリした。
だって、21歳位じゃないかと思っていたから。
「どう・・・学校生活?」
彼女が、俺の机をはさんで正面のクリーム色のソファーに座った。
そして、机の上に置かれたカップに、白い手を伸ばす。