キミと 夜空と 星空と。



「睦月は・・・私のこと抱いてくれたよね??

それでもまだ、お姉ちゃんが好きだって言うの?」



俺は、押し黙った。

小さな子どもたちの、楽しそうにはしゃぐ声だけが、耳にこだまする。
どう、返事をすればいいのか分からなかった。


「・・・俺は・・・天音さんが好きだ。
琴音を抱いて、色々あって・・・ようやく分かった。


天音さんだけが・・・本気で好きだって」



琴音は、取り乱していなかった。

だけど、その雰囲気はあまりにも重いものだった。


顔は、怒ってない。
だけど、いつもとオーラが違う。


本気で俺に怒っているのが、よく分かった。



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