キミと 夜空と 星空と。
琴音は泣いていた。
泣き叫ぶわけでもなく、ただ静かに涙を流していた。
大粒の、たくさんの涙が、彼女の頬をつたう。
「・・・なんで・・・なんでお姉ちゃんなの・・・??」
「・・・え??」
「みんな、そう!!
分かってるよ、お姉ちゃんのほうが美人だし頭いいしスタイルいいし性格いいし・・・。
でも・・・でも、私寂しいんだよ・・・。
みんなお姉ちゃんは可愛がるのに・・・私はまるで空気みたいな扱いで・・・。
だから嫌いなんだ、お姉ちゃんも誰もかも!!」
琴音が立ち上がった。
そして、座ったままの俺を見下ろす。