キミと 夜空と 星空と。




「人妻って、言うなよ」




俺の怒り具合に少しビックリした顔を見せたものの、巧が笑って「へいへい」と返事をする。


「・・・睦月、お前そろそろハッキリさせろよ??」


ジュースのストローを口に咥えたまま、巧に目線を合わせる。

巧は、こっちを見ていたなかった。

持っていた、公売で一番人気の焼きそばパンを、ジッと見つめていた。


「・・・ハッキリ・・・??」


「お前、本当にこのままでいいと思ってんの??」


「それは・・・」


そう問われて、口ごもる。


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