キミと 夜空と 星空と。
「アキ・・・じゃなくて・・・溝端会長・・・」
溝端は、片手を顔の横まで上げた。
いつの日か、狂うほどに祈った願い。
だけど、叶わない願い・・・の筈だった。
だけど、彼は今こうして彼女の目の前に、当たり前のようにいる。
けれど、不思議なくらいに願いが叶ったという嬉しさはほとんどなかった。
「・・・本当に久しぶりだな」
溝端会長が、手を差し出した。その手を見て、少し強張った表情で彼女は返事をする。
「・・・何も変わってないですね」
「・・・え??」
「そういう律儀なところ、とか」