キミと 夜空と 星空と。


後ろから声をかけられて、天音は立ち止まる。

溝端は真っ直ぐと彼女を見ていた。


「でも・・・お茶・・・」


「すぐ終わる。いらないから。
・・・とりあえず、座って??」


混乱した顔をしながらも、天音は台所に行くのを止めて素直にソファーに座った。


言葉にするのを躊躇っているのか、天音が座ったと言うのに、彼はなかなか口を開こうとはしない。



 2人の間に、長い長い沈黙流れる。



天音は、溝端から視線を外せなかった。



 彼は、まったくと言っていいほど変わっていなかった。

中身も、外見も。


確か、今年で41になる筈だ。




だけど、年齢を言われなかったら、20代後半でもおかしくない顔。



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