キミと 夜空と 星空と。



 不意に、視線を逸らしていた溝端が、天音を見た。



視線がぶつかり合う。

彼女は急いで視線を逸らした。


溝端をずっと見つめていたことに、気がつかれたくなかった。




「・・・睦月と会ってるって本当か??」



「え」



言われた意味が分からず、思わず聞き返す。


数秒たって、少しずつ言われた意味が分かった彼女は、溝端を凝視した。



 頭が真っ白になった。

口の中が乾く。


自分がどこにいるのか、目の前にいるのが誰なのか、分からない。



「・・・その調子じゃ・・・本当なんだな・・・」





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