キミと 夜空と 星空と。
「・・・ごめん・・・なんでもない・・・」
ようやく天音さんが、小さく呟いた。
あまりにも頼りない、小さな声で。
次は、どう声をかければいいのか??
なんといえば、彼女は元気になってくれるだろうか??
頑張って考えるけれど、何も思いつかない。
・・・あ、そうだ。
あれがあったんだ。
俺は立ち上がって、隅においてあった自分のカバンから、一枚の写真を取り出した。
それを持ったまま、さっきの位置に戻る。
「なぁ、今度ここ行こうよ??」
俺は、その写真を彼女に見せた。
その写真を見て、彼女は不思議そうな顔をする。