キミと 夜空と 星空と。


 ・・・だけど、時々思うんだ。


それは俺がただ、臆病だからじゃないかって。

臆病だから、気持ちを伝えるのが怖いから、俺は逃げているだけじゃないのか。




 ・・・本当は、ただの弱虫なちいさなガキなんじゃないかって。




「私も・・・臆病なんだ」

「・・・え??」


言われた意味が分からず、思わず聞き返す。



 天音さんは、さっきと変わらない笑顔で笑っていた。


なんで、この人はこんなにも、いつもいつも笑ってるんだろう。確かに、まだ会って間もないからかもしれないけれど、俺は天音さんの暗い表情を見たことがない。



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