キミと 夜空と 星空と。
少しからかう様な彼女の声がした。
忘れるわけないだろ。
そう言いかけて、のどで唾と一緒に飲み込む。
ずっとあの日から彼女に対する嫌悪感で、俺の胸は一杯だった。
どうすれば許してもらえるだろうか。
何度も考えたけれど、結局何も思いつかなかった。
なにをしても、彼女には償いきれない。
俺が彼女を傷つけてしまったことに、かわりはないのだから。
『お願い、聞いて』
何の感情もこもっていない、琴音の冷たい言葉が、余計に俺の胸を突き刺す。
「・・・なんだ・・・??」
琴音は、息もつかずに言い放った。