キミと 夜空と 星空と。



天音さんの笑顔が、俺の脳をよぎった。




 もしも・・・琴音が本当に会長にこの事を言ったのなら・・・。



会長と、天音さんはどうなるんだろうか??


・・・離婚・・・??


そうなれば、彼女はどうなる??



それこそ・・・あの日に負けないほどの、深い傷を負うことになる。








だけど・・・。




 そうなればと、望んでいる自分がいることにも、とっくに気がついていた。



水島さんと天音さんが離婚すれば、俺と天音さんは堂々と付き合うことが出来る。


お互いに、本気で向かい合うことが出来る。






『それとも・・・離婚すればいいと思ってる??・・・お姉ちゃんの安定した幸せを、あんたは奪う気??』






彼女の一言一言が、鋭い刃となって俺の心を傷つけていく。




そうだ・・・俺は、何を考えてるんだ・・・。





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