キミと 夜空と 星空と。
細くて柔らかい髪。
真っ黒な瞳。
ふわりと匂う、シャンプーの匂い。
全部が好きで。
全部が好きすぎて困るくらいで。
いっそ強く抱きしめて壊したいくらいに・・・好きすぎて。
自分でも、どうしたらいいのか分からない。
だけど、彼女を傷つけちゃいけない。
例え、俺はどんなに傷ついても。
彼女の心にこれ以上、傷を負わせちゃいけない。
「・・・巧。聞いてくれてありがと」
俺は、ゆっくりと目を開けた。
「決心が、ついた」