キミと 夜空と 星空と。
「・・・免許、持ってるの?」
天音さんの心配そうな声に、笑顔で答える。
「持ってねぇ」
「・・・だよね」
そういいながらも、彼女はおかしそうに笑った。
そして、バイクの後ろにまたがる。
俺は、彼女にヘルメットを投げてよこした。
ヘルメットをかぶり、自分自身もまたがる。
バイクが、大きなうねりを出して猛スピードで動き出した。
天音さんの手が、しっかりと俺のおなかをつかんでいる。
背中には、彼女の顔の感触がした。