キミと 夜空と 星空と。
顔を横にむけて、彼女を見る。
「俺さ・・・・・天音さんの事、本当に好きだった」
「・・・私もだよ。睦月君の事・・・本当に好きだった」
胸を何かに鷲づかみされている気分だった。
けれど、不思議と涙は出てこない。
「始めてあった日・・・本当に、心臓が止まるかと思った。
一目ぼれなんて、初めてだったし。
・・・本気で、傷ついてもいいと思ってた。
天音さんの傍にいれるなら」
「・・・うん」
「だけどさ・・・気がついたんだよ。
それはただの俺の自己満足なんだって。
天音さんに幸せになってほしかったら・・・俺は、身を引かなきゃいけない立場だったんだよ」
「・・・うん」