キミと 夜空と 星空と。



「空、学校行かないと遅れちゃう。ばいばい、おじちゃん!!」


手を振りながら、女の子はどこか遠くへ走っていく。

その後姿を、俺はじっと見詰めた。



・・・空、か。



 それだけで十分だ。

それだけで・・・俺は十分。



ありがとう。

小さく呟く。
そして、俺は空を見上げた。


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