キミと 夜空と 星空と。
俺と彼女が出会ったのは、本当にちょっとした事からだった。
俺の親父は、結構いいところの会社の社長で。
・・・まぁ、自分で言うのもなんだけど、結構金持ちなわけで。その日は、たまたま、そんな親父の取引役相手との食事会があった。
俺は、パーティーだとか、お見合いだとか、なんかそんな堅苦しそうな場所が昔から大ッ嫌いだった。
・・・合コンとかなら、喜んで行くんだけど。
いつもなら少し「行かんか?」程度に軽く誘ってくる親父も、その日は妙にしつこかった。
「だーかーらー!!嫌だって言ってんだろ?!」
「嫌だで済むような人たちじゃないんだよ!
この人たちと契約を結ぶか結ばないかで、会社の未来がかかって来るんだよ!!そんな大事な席に、息子を呼ばないわけには行かないだろ?!」
・・・で。結局。
俺は親父に無理矢理押し切られて、ふてくされた顔でその食事会に行くことになった。