キミと 夜空と 星空と。
いかにもむくれた顔でイスに座っている俺をみて、親父が鋭く注意してくる。
「笑わんかっ?!まだ来てないからいいものの、話の途中でそんな顔をしてたら、許さんからなっ!!」
・・・だったら呼ぶなっつの!!
そう声に出したいのを必死に我慢する。
食事会の場所は、けっこう綺麗な、最近出来たばかりのホテルのレストランの個室だった。
壁も床も、綺麗なオレンジ色で、爽やかな印象をあててくる。
急に、扉がガタリと開いた。
俺は、その開いた方向をちらりと横目で一瞬だけ見る。
そして、思わずマジマジともう一度、見直した。
部屋に入ってきたのは、身長の高い男の人と、綺麗な背の低い女の人だった。俺はその女の人のほうに目を奪われて・・・そして、動けなくなった。