キミと 夜空と 星空と。
彼女が愛しているのは、夫だけだ。
俺では、敵わない。
・・・結局、俺はなにをしに来たんだろう?
後先考えずに家に押し込んで、結局俺は彼女になにが伝えたかったんだろう?
「・・・天音さん・・・忘れられないような恋ってしたことありますか・・・?」
「・・・え??」
「自分が惨めになっていくのが分かるのに、それでも止まらない恋。
そんなの、したことありますか?」
彼女の瞳が揺れた。俺は視線を逸らさない。
きっと逸らせば、彼女は話しをはぐらかすだろう。
笑いながら、笑顔で、何事もなかったように。