キミと 夜空と 星空と。
それは、あまりにも綺麗な人だった。
目も大きくて鼻も高くて、すごく俺より年上な筈なのに、どこか幼ささえ感じられる。
来ている薄いピンク色のひざ上のワンピースは、彼女の綺麗さをより一層、かもし出していた。
彼女は俺の視線に気がついたのか、こっちを見て、小さく会釈をしてからニコリと笑った。
心臓を、鉄砲か何かで打ち抜かれた気分だった。
彼女から、視線が離せない。
「どうも。こんにちじは。水島グループ副会長、水島明紀[アキノリ]です。こちらは、妻の天音[アマネ]」
男の人は机をはさんで俺たちの真正面に来ると、礼儀正しく綺麗に会釈した。
親父も慌てて立ち上がる。