キミと 夜空と 星空と。
「・・・時々・・・思い出すの・・・」
掠れた声で、彼女が小さく呟く。
俺は、何も言わなかった。
「彼がね・・・私にしてくれたこと・・・彼が・・・私といてくれた時間・・・・・・・幸せな・・・・・・私が・・・・一番幸せだと・・・・・そう思った日々を」
彼女が、一番幸せだったと思った日々。
その時俺は、何をしていたんだろう?
どうして、俺は彼女より10歳も年下なんだろうか?
どうして、俺は彼女が一番辛い時に、傍にいれなかったんだろうか?
あと・・・あともう少し早く生まれていれば・・・。
もう少し早く生まれていれば。
彼女が水島さんに会うよりも早く・・・そして、彼女が愛し続けている彼よりも早く。