キミと 夜空と 星空と。
「・・・映画かぁ・・・久しぶりだなぁ・・・」
「俺も。友達と映画なんて、あんまり行かないし」
彼女が笑う。
スッピンなせいで、いつもより彼女が幼く見える。
「何着ていこうかなぁ・・・これって、デートだよね?」
俺は、立ち上がった。
近くの棚の上においてあったコーヒーを、飲む。
コーヒーはすでに冷たくなっていた。
「・・・なんでもいいッスよ。何着ても、天音さんは可愛いし」
「あー、そんな事言っちゃって!」
そんな口調とは裏腹に、彼女は照れ笑いしながら答えた。