キミと 夜空と 星空と。
誘う時、クールに装って言ったけれど、内心は心臓バクバクだった。
もし断られたら・・・なんて考えていたけれど、そんな必要はなかったことに安心する。
あの日から、俺達は確実に少しずつ近くなっていた。
最初は敬語だったけれど、最近では少しずつタメ口も増えてきた。
「じゃあ、すんごい可愛い格好で行って、睦月君をメロメロにしちゃおっ!」
・・・いやいやいや、すでに俺はメロメロだし。
心の中でそう呟いて、クスリと笑う。
彼女が不思議そうに、俺を見た。
「なーにっ??」
口元を押さえながら、俺は彼女を見た。
「いや。なんでもないッスよ」