キミと 夜空と 星空と。
次は、彼女の唇にキスをした。
触れるか触れないかくらいの、軽いキス。
そして、もう一度彼女の唇にキスをする。
今度は、さっきのキスを取り消すくらいの、長い長いキスを。
「もぉ・・・映画、見れないよ、私」
唇をとんがらせて、それでもあまり怒ったようには見えない顔で天音さんは言った。
「・・・いいよ。映画なんて見なくて。
俺を見てくれてれば」
・・・しょうがないなぁ。
彼女が小さく呟いた。
そして、少し嬉しそうに、小さく笑った。