キミと 夜空と 星空と。
そこにあったのは・・・笑っている彼女と、そんな天音さんの肩を抱いて笑っている、男の人の写真だった。
俺は、天音さんではなく、その男の人のほうに、目を奪われた。
手が震える。
手から、滑り落ちるように写真が、落ちた。
体中から、へんな汗が沸いてくる。
俺は、自分が今どこにいるのかさえ、分からなくなりかけていた。
・・・嘘だろ・・・嘘だろ・・・。
その言葉が、俺の頭の中をグルグルと回る。
写真が、脳裏に焼きついて離れない。
写真。・・・嘘だろ・・・。写真。・・・嘘だろ・・・。ぐるぐる・・・。
何も聞こえなくなっていた。
シャワーの音も。何もかも。
「・・・睦月君??」