キミと 夜空と 星空と。

後ろから声をかけられて、俺は小さく跳ね上がった。

ゆっくりと後ろを振り返る。


 そこにいたのは、さっきまでシャワーを浴びていたはずの、天音さんだった。タオルを肩にかけて、濡れたままの髪で俺を見上げる。



「・・・どうしたの??」



そして、俺の足元に視線を移した。そして、大きく目を見開いて、俺を見る。






「・・・見たの・・・??」







彼女の声は、掠れていた。
それに負けない掠れた声で、俺は弱弱しく呟いた。





「・・・どういうことだよ・・・」





彼女は何も答えなかった。何もいわず、眉をしかめて小さく俯いた。

< 69 / 183 >

この作品をシェア

pagetop