キミと 夜空と 星空と。
それから2,3日後の話。
俺はどうしても彼女に会いたくなって、水島さんの家に向かった。
彼女の家に行く口実は、案外簡単に見つかった。
・・・手紙を持っていけばいいんだ。
親父から、水島グループ会長への手紙を。
お金持ちな筈なのに、それほど大きくもない家の目の前にたって、俺は大きく深呼吸をした。
心臓は、大きく高鳴っていた。
今にも皮膚を突き破って、出てきそうだ。
緊張で震える指で、そっとチャイムのボタンを押す。
ボタンを押した瞬間、家の中からピンポンと威勢のいい音が二回した。