キミと 夜空と 星空と。
・・・もう、後戻りは出来ない。
そう考えれば考えるほど、余計にあがってしまう。
「・・・はい??どちらさまですか??」
扉が、ガチャリと開いた。そして、その茶色い大きな扉から、彼女がひょっこりと顔を覗かせる。
彼女は、長い茶髪の髪をポニーテールですっきりまとめていた。
その髪がその名の通り、馬の尻尾のようにゆらりと揺れる。
「あ・・・溝端会長の息子の・・・」
「睦月です」
彼女が口を開くより先に、俺は答えた。
少し困ったように微笑む彼女を見て、少しぶっきらぼうな口調をしてしまった事を後悔する。