キミと 夜空と 星空と。
「・・・お姉ちゃんが憎い??」
凛とした琴音の声が、俺の頭に響いた。
俺は、琴音を見た。
彼女は小さく笑っていた。
とてもとても・・・冷たい笑みで。
「・・・お姉ちゃんが、憎いんでしょう??
そのことを秘密にしていたお姉ちゃんが・・・お父さんと浮気してたお姉ちゃんが、憎いんでしょう??
裏切られた気分なんでしょう??」
機械のような声だった。
こいつは・・・そこまで知ってて・・・。
「・・・だったら・・・おねえちゃんにも傷ついてもらわなきゃ、フェアじゃないと思わない??」