キミと 夜空と 星空と。


「それじゃ・・・巧が・・・」


「みんな、傷つけちゃえばイイ。
誰かを傷つけても許されるほど、睦月君は傷ついたんだよ。
なのに、この世の中には、まだまだ傷ついてなんかいない人がたくさんいる。
アンフェアだよ。
だから、傷つけてフェアにしないと・・・私達が可哀想でしょう??」


琴音の言葉が、俺の心にどす黒く染み込んでいく。


そうだ・・・俺は傷ついた。

復讐して、何が悪い??
その分、他の誰かを傷つけて何が悪い??


 俺は、琴音の腰に手を回した。

そして、唇を重ね合わせる。
ゆっくりと離して、琴音の顔を見た。


彼女は笑っていた。

幸福そうに。




だけど・・・どこか冷めた目で。






「・・・行こっか??




    睦月??」





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