キミと 夜空と 星空と。


久しぶりに、教室のドアをくぐった。

その場にいた全員がこっちを振り向いて、おぉっと声を上がる。


「睦月じゃん!!」

「久しぶりー」

「寂しかったぞ、このヤロウっ!!」


様々な明るい声が、俺に届けられる。
なんだか嬉しくなって、俺は微笑んだ。



 ・・・だけど。


いつもと徹底的に違う事がひとつだけあった。


俺が、一番に聞きたかった声。
一番に、再開を喜んでほしかった相手。



そして、いつもなら一番最初に喜びの声を上げて抱きついて来ていた・・・のに。


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