始まりは終わり
「そーねぇ…“セン”なんてどう!?」
どうやら気に入ったらしい。
「いいですね。ありがとうございます」
「可愛すぎる…私のこと、“リア”って呼んでくれない!?」
「リアさん?」
「…決まり!決定!これからはそーやって呼んでね♪」
芸名、だろうか。
そもそもこの人年いくつなんだろう。
「じゃあセン、早速仕事入ってるのよね~」
「すいません。この人いつも無茶ぶりで」
「いえ」
ここまで私を連れてきた人は常識人と見た。
まぁリアさんがこんなだし、嫌でもそうなるか…