始まりは終わり
私だって本来ならば持つ必要もない田舎に住んでいたけど、親が親なだっけあって殆ど家にいなかったから…
半端強引だったと思う。
「じゃあな」
「えぇ」
手を振って自分の新たな部屋に入る。
先に荷物を送っておいたから、部屋の中には数えるほどのダンボール箱。
元々荷物が多かったわけじゃないし、片付けはすぐに済む。
「終わったら少し寝よう…」
長旅で疲れた。
質問に頷いてからすぐに車に乗せられたし、着いてすぐに事務所に案内されたし…
都会人は忙しいんだ、と思うしかなかった。
そう思っても、リアさんのあのテンションには少し引いた。