始まりは終わり
そういえば、と思い出したのは学校のこと。
前の学校は本当に平凡で。
田舎だったから自由はあったけど、都会の平凡とはかけ離れた平凡。
校長がなぜか大富豪だったから、何かと遠くに連れて行ってもらった。
ただ『この校風が好きなんだ!』とか言って、改装をしてくれなかったのを覚えている。
確か、新しい学校は何とか学園だったと思う。
その何とかを覚えてないと全く意味はない。
制服も渡されていない…
明日にでも取りに行くんだろうか。
ともかく…
普通の生活を送れればいい。
多少変化はあるかもしれないけど、極力静かに過ごしたい。
迫ってくる新しい学校生活に、不安はなく、いつも通りマイペースで、私はそう願っていた。
チユsideend