始まりは終わり




「これお土産よぉ」




アリサが前に出したのは行列のできるケーキ屋のロールケーキ。




「いいチョイスだな。今センが用意するから待ってろ…いや、私も行くか」




「その子、相当お気に入りなのねぇ」




「まぁな」




基本客人を置いておくのは気が引けるが、コイツらなら問題ないな。




信頼されてる、とも受け取れるし、ほっとかれてる、とも受け取れる。




どっちでも問題にはならない。




「じゃ、行ってくる。大人しくしてろよ」




「どんだけ信頼されてないのよぉ」




「信頼してるよ、一応だ」




「んもうっ」




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