始まりは終わり




「はぁ」




「社長が溜め息とか大丈夫ですか?」




横に座るヨシローちゃんに目を向ける。




そーよね…この子はそういう子だった。




ヨシローちゃんは今や芸能界では人気者。




他のタレントとかに手を出したわけじゃないからスキャンダルではないけど。




「…鈍感?」




「いきなり何ですか」




「ヨシローちゃん、この世界入って何人に告白されたぁ?」




「………10…何人じゃないですか?」




何を数えたらそうなるの?




ファンレターをいれてないってこと?




それでも学生なんだから告白なんて数え切れないくらい…




「学園では普通科と芸能科は近づけませんよ。一応言っておきますけど」




「そんなの分かってるわよぉー卒業生嘗めないでほしいわぁ」



< 44 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop