始まりは終わり



最初は…と考えて動きを止める


メモしないことに対する後悔が襲ってくるのが早すぎる




とりあえず近場に入れば何か必要なものが見つかるだろうか…



そう思い、目の前にあったオシャレそうな店に足を進める





大体は家から送っておいたし、電化製品やらは何故か元々置いてあったし



服もダンボールが大量に積み重ねられていたし



そう考えると、もはや小物ぐらいしか買うものが見つからなくなった



学校で使うものは…田舎だったからって大して変わるものでもないかな、と願う




そういえば制服とか鞄やらはどうするんだろうか…


「千景に聞こうかな…買い物中だろうし邪魔になるか。どうしよ…」



「…電話してくれても良かったのに」



右往左往していると笑いを含んだ声が聞こえた



「買い物終わったの?」


「まぁ大体は。そっちは…何も買ってないみたいだけど」


< 56 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop