始まりは終わり
最初は…と考えて動きを止める
メモしないことに対する後悔が襲ってくるのが早すぎる
とりあえず近場に入れば何か必要なものが見つかるだろうか…
そう思い、目の前にあったオシャレそうな店に足を進める
大体は家から送っておいたし、電化製品やらは何故か元々置いてあったし
服もダンボールが大量に積み重ねられていたし
そう考えると、もはや小物ぐらいしか買うものが見つからなくなった
学校で使うものは…田舎だったからって大して変わるものでもないかな、と願う
そういえば制服とか鞄やらはどうするんだろうか…
「千景に聞こうかな…買い物中だろうし邪魔になるか。どうしよ…」
「…電話してくれても良かったのに」
右往左往していると笑いを含んだ声が聞こえた
「買い物終わったの?」
「まぁ大体は。そっちは…何も買ってないみたいだけど」