始まりは終わり
手元を見て、何も買っていないと判断したらしい
まぁ確かに時間が結構経ってるし。悩みすぎて忘れてたけど
「制服とか、鞄とか…どうするのかわからなくて」
暫く首を傾げていた千景は「あぁ、」と何かを思い出したように呟いた
「ついてきて」
歩き出した千景の後を追っていく
「うん」
ここはしっかりついて行くしかないな、と思った
ここは完全なるアウェー
迷ったらアウトだ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
いきなり千景が止まった
必死に歩きすぎて勢い余ってぶつかりそうになった。が、後少しのところで踏みとどまった
正直千景が「ここ」と指している場所は店に見えない
「ここって…?」
なに食わぬ顔で中に入っていく千景に声をかける