始まりは終わり



「ここ一応学校のもんが揃ってる店。あの学校の芸能科関係のものは大体ある」


「へー」



今更ながら芸能科だったってことを思い出した


芸能人がいるってだけあって、警備とかも厳しいってことか



妙に納得してしまう


内装を見ていると、カーテンの奥から人が出てきた



「あらぁ、アリサんとこの…」


「どうも」



「今日は…あぁ、あれね」



私の顔をチラッと見たその人は何を思い出したのか、奥へ戻っていった


…オカマって多いんだろうか


千景の様子を見ていると、ふいにそんな考えが浮かんできた




私もオカマを見たことがないわけじゃないから…知り合いにも何人かはいたし


まぁ予想はしてた。この店の外観と内装的に




「お待たせ♪これでいいかしら」


「…………?」



私の顔を見られましても…


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