メニュー
得体の知れない何かじゃない。身近な誰か。 でも、その怖さに自分は気付けない。 そして誰でもそうなりうる。 そんな曖昧で、でも的確な怖さがありました。 彼の話に絡めての執着心の見え隠れや、プライドを傷つけられることを嫌う弱さ。これは誰でも持ってるものだから怖い。 また、一度ラストまで読んでしまうと、彼は異常にしか見えなくなってしまいます。 でも、そんな裏切られる感覚もあるのに、読み終わると清々しい。とても素敵な作品でした。
完璧な人間が一度だけ犯した罪。 君に求めるもの。 自分に許せても相手には許せないもの。 愛の要素と、恐怖の要素と、執着の要素。 人間が根底で抱えている闇の部分を見事に描かれた、文章力の高い素敵な作品だと思いました。 1ページですが、きっと惹きこまれる読者様も多いはず。 是非ご一読をお勧めいたします。