under the happiness~二度と訪れない朝日を今~
私の涙の後を人指し指で辿り、不思議に尋ねる。
「どした??怖い夢でも見たんか?」
私を心配してくれたその、台詞にまた流れる透明な筋。
もぅ、世界一幸せ者の様に思える。大好きな人と朝を向かえ、優しく包み、心配までしてくれている。
そんな一般の恋人同士なら当たり前の事が死ぬほど嬉しい。
“やはり、『禁断の恋』をしているんだ”
改めて実感した。その、言葉の重みにも。
何時までたっても泣き止まない私を、頭に手を回して額に軽くフレンチキスを落とす。柔らかい唇が伝わった。
「大丈夫だから…もぅ、泣くんぢゃあない。俺が要るから、もぅ怖くなぃだろ?!」
後頭部に回された手で、ポンポンと軽く撫でる。まるで、母親が我が子をあやす様に、何時までも、おえつに苦しむ私の頭を包んでいた。