under the happiness~二度と訪れない朝日を今~
「よろしくお願いします。先生…」
思わず頭を下げしまった。言った後に気付く、事の重大さ。
口元を歪めた貴方は上半身だけ立たせて、頭に手を置いた。
「その、『先生』って辞めろって言っただろ?!今は、“教師”と“生徒”ぢゃあなくて、“彼氏”と“彼女”なんだから、名前で呼べよ。」
何時までも、手を退けない貴方の手を取り、にっこり笑う。
本当に、私って幸せ者。
「返事は?」
お父さんみたく、私に問う貴方。
“はぁーぃ”と大きく返事すれば、ゃれやれ、と言った様子でベットから起き上がった。何故か楽しそうな横顔を見つめる。
ずっと見つめる事が出来ずに盗み見する感じで一瞥を繰り返す。
大きく広い、その背中は、昨夜、うねっていた様には思えないしっかりとしたものだった。
ジーパンだけ履いた姿は、赤面ものだ。