恋時雨。
そんな会話を聞きながら、私が二つ目のパンを食べはじめた頃、突然思い出したように、めぐが言った。
「そういえばぁ、聞いたっ?ずっと休んでた神崎春馬が学校にくるんだってぇ〜
!」
…確か、神崎春馬って…。
「あ!確か、新学期からいきなり入院してたんだっけ。運悪いよねー。」
すると、夏希がお茶を一口飲んでからいった。
ああ、そうだった。
「確かにね。」
私の素っ気ない返事に、めぐがすこし不機嫌になったのがわかった。